JICE 一般財団法人国土技術研究センター

国土を知る / 意外と知らない日本の国土

自然災害の多い国 日本

日本は、外国に比べて台風、大雨、大雪、洪水こうずい土砂どしゃ災害さいがい地震じしん津波つなみ、火山噴火ふんかなどの自然災害が発生しやすい国土です。自然災害でどのような被害ひがいを受けているのか調べてみましょう。

外国と比べて自然災害が多い日本

日本の国土の面積は総務省統計局の世界の統計2022で全世界のたった0.29%しかありません。しかし、全世界で起こったマグニチュード6以上の地震(じしん)の18.5%が日本で起こり、全世界の活火山(かつかざん)の7.1%が日本にあります。また、全世界で災害で死亡(しぼう)する人の1.5%が日本、全世界の災害で受けた被害(ひがい)金額(きんがく)の17.5%が日本の被害(ひがい)金額(きんがく)となっています。このように、日本は世界でも災害の割合(わりあい)が高い国です。

世界で起こった災害のうちの日本の割合

台風や地震(じしん)で多い死者・行方不明者

表は昭和20年よりあとに日本で起こった大きな災害をまとめたものです。地震(じしん)、台風、豪雨(ごうう)豪雪(ごうせつ)火山(かざん)噴火(ふんか)など、多くの災害が起こりました。

昭和20年以降の主な自然災害

グラフは、自然災害による死者・行方不明者の数です。昭和30年代までは一度の台風や地震(じしん)で1000人以上の人が()くなっていました。現在では、堤防(ていぼう)の整備や地震(じしん)に対する技術の進歩などによって死者・行方不明者の数は1000人をこえることはなくなりましたが、1995年(平成7年)1月の阪神(はんしん)淡路(あわじ)大震災(だいしんさい)では、死者・行方不明者がそれまで最大の6437人となりました。しかし、2011年(平成23年)3月の東日本大震災(だいしんさい)では、阪神(はんしん)淡路(あわじ)大震災(だいしんさい)の3倍以上の2万人をこえる死者・行方不明者がでました。

自然災害による死者・行方不明者