主な調査研究(河川)
令和元年度は、台風第19号等により甚大な被害が発生しました。気候変動等に伴う災害の頻発・激甚化に加え、高齢化等の社会変化に伴う災害への脆弱性の増大などの課題を、わが国は抱えています。このため、災害からの人命の保護、社会・経済活動の持続性の確保、安全で安心できる社会の構築に貢献すべく、河川・海岸分野における治水、利水や防災に関わる技術分野の調査研究に取り組み、水災害分野の気候変動適応策の推進に向け、河川政策の立案・展開を支援していきます。
千葉県一宮川流域において取組体制や地域合意形成など流域治水対策の実践アプローチの検討
<千葉県一宮川におけるハード・ソフト一体となった総力戦の流域治水の概要>
【レポート・発表動画】流域治水に関する取組と展開 〜千葉県一宮川の検討を例として〜 Youtube
越水しても決壊までの時間を引き延ばすことのできる河川堤防の強化方法を検討
・気候変動の影響等による計画規模を超える洪水に対しても大規模な被害を軽減
<越水に対して決壊までの時間を引き延ばすことのできる河川堤防の強化方法の例>
【レポート・発表動画】令和元年東日本台風による堤防決壊と堤防強化について Youtube
気候変動を踏まえた海岸保全施設の設計外力設定のマニュアル素案を検討
・水位上昇量の将来予測や大規模アンサンブル気候予測データベース(d4PDF)を活用
淀川水系の利水関係者による渇水タイムライン策定を検討・支援
・気候変動による渇水リスクの増大を想定し、水系毎に渇水タイムラインを策定