受賞技術概要
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第2回建設技術開発賞
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- 第2回建設技術開発賞
奨励賞(JICE理事長表彰)
都市型側溝シェイプアップスリット (第2回建設技術開発賞 奨励賞)
ミッション | 建設コストを縮減する |
応募技術名称 | 都市型側溝シェイプアップスリット |
副題 | プレキャスト卵形排水管 |
応募者名 | ゴトウコンクリート株式会社 |
技術の概要
1.開発の背景と目的
圧倒的に利用度の高いJIS−A−5345(道路用鉄筋コンクリート側溝)に対し、円形水路を 始め様々な側溝が開発、利用されてきたが、機能性は別にしてコスト面から考えると、どれもJIS側溝より安価なものは生まれてこなかった。そこでより機能を高め適用範囲を広げ、かつコスト縮減を実現できる側溝を開発することとした。
2.技術の内容
- 巾15mmのスリットによる連続集水が可能なため集水能力を向上させるとともに高価なグレーチング付きタイプが必要なくなり大幅なコストダウンを実現。
- 断面が卵形形状のため少水量時に流速が大きくなり清掃能力が向上する。従って側溝内底部に堆積物を持ちにくくなり側溝清掃の機会を従来側溝より飛躍的に減らすことができる。
- 施工は特殊な「パーフェクトジョイント工法」を開発し用いた。てこの原理を利用した引き寄せ機能を持っているのでワンタッチで連結が完了する。いわゆる目地工事は不要。
3.技術の効果
- スリットによる連続集水が可能なため大雨や勾配が緩やかな場所でも街渠・側溝の上に水が溜まることがない。
- 当製品を活用する際に、コストダウンを図れると共に卵形の水理性の良さによるランニングコストの低減も実現できる。
- ジョイント工事がワンタッチなため施工性が大幅に向上し、工事による交通規制期間が短縮できる。
4.技術の適用範囲等
街渠としてだけではなく一般の生活道路でJIS側溝の代わりとして活用してもコスト・機能両面の充実が図れる。従って側溝を使う工事であればすべてにおいて適用できる。
適用実績 平成10年度古戸交差点改良工事 他46件