受賞技術概要
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第4回国土技術開発賞
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- 第4回国土技術開発賞
入賞(選考委員会委員長表彰)
動画データから連続静止画作製技術 (第4回国土技術開発賞 入賞)
応募技術名称 | 動画データから連続静止画作製技術 |
副題 | 最先端画像処理技術(Mofix)によるIT対応型次世代画像 |
応募者名 | (株)エマキ |
技術開発者 | (株)エマキ AGUS SUHARNO |
技術の概要
1.技術開発の背景及び契機
従来、長大法面や海岸線等の画像管理においては、航空垂直写真以外には連続的な斜め景観画像は作製不可能であり、ビデオ動画・イメージ図及び単体写真によるものが主流である。しかし、画像管理において、動画については保存・管理面で費用の問題があり、イメージ図や単体写真においては、重要部分の記録はあるものの、全体においての詳細な記録が欠落している。長大法面や海岸線等は災害発生率が高いエリアであり、災害対策及び災害時対応の基本資料として、あらゆる角度からの画像管理と情報の整理が必要である。
通常道路安全パトロールでは確認できない法面の状況や空中からでしか確認できない危険個所調査において、詳細な記録を目的に全エリアの動画を取得しているものであれば、動画情報を損ねることなく、デシタル静止画を作製することで、上記の問題点を全て解決できないものだろうかということが技術開発契機である。また、情報媒体の電子化が進行しているため、電子化に対応するためにデジタル静止画を生成することを目的とした。
2.技術の内容
本技術は、Mofix(Movie Fixed)というソフトウェアを自社開発し、動画データから連続的な長い静止画を自動生成するものである。Mofixとは、動画データから、それぞれの静止画の一致する点を自動で追跡しつなぎ合わせていくことで、つなぎ目・切れ目の無い長い静止画像を自動生成するソフトウェアである。
3.技術の効果
安価に動画データからデジタル静止画を生成可能である。従来の単体写真のつなぎ技術では同様の画像を得ることは不可能である。生成される静止画は、通常有効画素数約145万画素であり、また、あらゆるデジタル形式に変換可能なもので、顧客のGISシステムやデータベース及びホームページに利用できる。
4.技術の適用範囲等
- 航空垂直写真として利用。
- トンネル内部全面詳細展開静止画として利用。
5.技術の適用実績
一般国道8号線親不知・子不知空中斜景観連続静止画作製業務 (2001年11月〜2002年2月) 他39件