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河川堤防の構造検討の手引きの部分見直しについて

掲載日時:2012/02/09

はじめに

 平成14年7月に当センターで発行した「河川堤防構造検討の手引き」について、「堤防技術研究委員会」(座長:宇野尚雄 岐阜大学名誉教授)において、浸透に対する構造検討に係る部分について検討を行い、改訂することとなりましたのでお知らせいたします。改定点については、以下からダウンロードしてご覧ください。

改定の視点

(1)土質試験について

 土質試験について、これまではレキ質土、砂質土はCU試験、粘性土はUU試験を原則としていましたが、土質の状況を勘案しつつ力学試験を選択することとなりました。

  • レキ質土、砂質土について、CUB試験、及びCD試験も選択できることとなりました。また、透水性の高いレキ質土などでは、排水条件の試験を選択することが望ましいこととしました。
  • 粘性土について、CU試験、CUB試験も選択できることとなりました。
(2)円弧すべり法による安定計算法について

 安定計算法に変更はありませんが、誤字の修正及び解説を拡充しました。

(3)安定計算に用いる土質定数の設定について

 これまでは砂質土はCU試験、粘性土はUU試験の基づいて土質定数を設定することを原則としていましたが、試料の透水性や堤体の土層構成から想定される被災メカニズム、土質の不均質さを考慮し、以下のように修正しました。

  • 砂質土については、CUB試験、CD試験またはCU試験の結果に、粘性土については、CU試験またUU試験の結果に基づき設定することとしました。

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