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助成・表彰・審査制度 / 国土技術開発賞

    • 第8回国土技術開発賞

入賞(選考委員会委員長表彰)

交通・環境シミュレーション「REST(商標)」 (第8回国土技術開発賞 入賞)

応募技術名称交通・環境シミュレーション「REST(商標)」
副題多様な機能と高度な表現能力を併せ持つ革新的な道路インフラ計画支援システム
応募者名鹿島建設(株)
技術開発者鹿島建設(株) 吉田 正

技術の概要

1.技術開発の背景及び契機

 1996年当時、道路事業においては環境問題がクローズアップされるとともに、ITを道路に活用したITS(Intelligent Transportation Systems)などの新しい事業が注目されており、これら事業に関して事前・事後の適切な評価が可能なシステムが求められていた。このような背景のもと、1996年4月より、交通問題の解決だけでなく道路関連プロジェクトの多様なニーズへの対応を可能とする、世界に類を見ない交通・環境シミュレーションシステム「REST(Realistic Evaluation System of Transportation)」の自社開発をおこなった。

2.技術の内容

 「REST」は、これまで他のシステムでは再現が困難であった複雑な自動車挙動や歩行者挙動の再現ができるだけでなく、自動車交通により引き起こされる騒音・大気汚染などの環境影響を評価できるなど、道路事業の整備効果(アウトプット及びアウトカム)を包括的に検討可能な革新的な道路インフラ計画支援システムである。さらに、解析結果を再現性の高い3次元CGとして表現することも可能であるため、事業推進の合意形成のツールとしても利用されている。RESTによる“スマートIC事業の整備効果を検討した3次元CG”は、TV(テレビ東京 ワールドビジネスサテライトニュース)でも放映された。

 

図‐1 RESTイメージ                   図‐2 ETC料金所ゲート最適計画検討

図‐3 駐車違反の影響評価 大気環境

図-4 駅前広場レイアウト評価 3次元

 図5 上郷スマートIC社会実験シミュレーション
【レイアウト検討、整備効果の事前評価、事業説明】
交通流評価 2次元

 

3次元シミュレーション出力
航空写真データ及び歩行者シミュレーションとの融合

 マスコミ(WBS)によるスマートICの事業説明

 

3.技術の効果

 

RESTは単に自動車交通流の検討に留まらず、高速道路、一般道路、駐車場、駅前広場、空港などの道路交通インフラに関して、より最適な計画立案や事前評価ツールとしての利用が可能であるなど他のシステムとは全く異なる革新的なシステムである。また、3次元アニメーションでのアウトプットなど突出したプレゼンテーション能力を有している。そのためRESTはこれまで様々なインフラ計画や大規模開発の交通環境アセスメントなどに採用されてきた。「REST」のようなシミュレーションシステムは、関係者への事業説明のみならず、地域住民との合意形成に非常に役立つ有益なツールとしてこれからの社会資本の円滑な整備推進を支援するとともに、我が国の経済発展、環境改善に大きく貢献することが期待される。

4.技術の適用範囲等

  • 道路事業の整備効果評価(スマートIC計画、ETCゲート導入計画、立体交差化事業など)
  • 交通流、交通環境の検討(ITS弾力運用、交差点解析、作業帯計画など)
  • 道路施設、交通施設の最適性検討(駐車場整備、駅前広場整備など)
  • 道路占用工事、作業帯の評価
  • 大規模開発の交通影響アセスメント評価

5.技術の適用実績

東名高速道路 愛知県上郷サービスエリア
スマートIC社会実験 整備効果及び事業説明(最初のスマートIC)
平成16年10月15日〜平成17年1月31日 他21件