• JICEについて
  • 調査報告・研究成果
  • 助成・表彰・審査制度
  • 技術資料・ソフトウェア
  • 国土を知る

助成・表彰・審査制度 / 国土技術開発賞

    • 第14回国土技術開発賞

優秀賞(国土交通大臣表彰)

コンテナ立体格納庫 (第14回国土技術開発賞 優秀賞)

応募技術名称コンテナ立体格納庫
副題荷役効率、ヤード効率に優れ、環境にも優しいコンテナ荷役方式
応募者名東京港埠頭(株)
技術開発者〔東京港埠頭(株)〕前川 修
共同開発者日本郵船(株)/JFEエンジニアリング(株)

技術の概要

1.技術開発の背景及び契機

 【背景】
(1)大井コンテナ埠頭は、首都圏における国際物流の中心的役割を果たしており、コンテナ貨物需要は依然増大している。しかし、背後へ大幅にヤード拡張できない大都市港湾の宿命のため、取扱能力が限界に達しつつあり、荷役効率の向上、ヤード用地の有効利用が強く求められている。

(2)現在のタイヤ式門型クレーン(RTG)による荷役作業では、コンテナ引き取りトレーラーの出庫時にコンテナ上積みシフト作業等が必要であり、作業の間、待機時間が生じている。その結果、滞貨、トレーラーの渋滞等社会的コスト増やサービス低下を引き起こす一因となっていることである。

(3)RTGは、ディーゼルエンジン駆動でありエネルギーを大量に消費している。その結果CO2を大量に排出しており、省エネ・環境対策の観点からこの削減が必要なことである。

 【契機】
大井埠頭第6,7バースの借受者である日本郵船鰍ニコンテナターミナルの所有者である当社では、上記課題の解決策として、狭隘なターミナルにおいても効率的に大量のコンテナ取扱が可能な新しい荷役システムを導入する構想が持ち上がった。

課題解決には、立体的にコンテナを蔵置し、電動の設備により荷役をする新たなシステムが有効であるとして、検討を重ねた。その結果、世界初のコンテナ立体格納庫の導入が決定され、当社が整備することとなった。

2.技術の内容

 コンテナ立体格納庫は、従来ヤードに3〜4段積みしていた海上コンテナ(冷凍・冷蔵)を7段の棚に立体的に格納し、入庫・格納・出庫までの荷役作業を一貫して行うシステムである。荷役設備(スタッカークレーン)により直接目的のコンテナ入出庫が可能なため、出庫時のコンテナの上積みシフト作業が不要となり、荷役効率、ヤード効率の向上が図られ、ヤードの高度化利用が可能となるものである。また、作業性、確実性も向上し、同時に電動設備であるため、CO2削減効果も高いものである。

3.技術の効果

  1. (取扱個数)36,000TEU → 60,000TEU(見込み)
  2. (荷役効率)現在 36コンテナ/h → 立体格納庫使用 48コンテナ/h
  3. (CO2排出削減)現在のRTG(ディーゼル発電駆動)と比較してCO2約63%削減(見込み)

4.技術の適用範囲

RTG等の荷役機械を用いたコンテナターミナルにおける荷役作業

5.技術の適用実績

平成20年度大井埠頭第6バースコンテナ立体格納庫製作設置工事

写真・図・表