我が国は、高齢社会の急速な進行の中での人口減少、地域間格差の拡大等の課題を克服するための対応策の一つとして、地方・地域の産業・経済等の社会的な特性を踏まえた地方の自立や持続的発展策が求められています。そのためには、そこに住みたい、行きたいと人々が思える「地域の魅力創出」が不可欠です。
　地域の魅力は、地域の人々が地域の歴史・文化を大切にする気持ちを持ち、地域のアイデンティティを自ら確立し、心豊かな暮らしのあり方について自ら考えること、そこに住む人々の新しい雇用やアイデアによる起業。人・もの・情報が効率的に通い合い、地域のコュニティを保ち、また都市と地域のつながりを持つことなど、地域が主体性を発揮し様々な取組みや営みが織り交ざり、補完しあい、連携し、つなげていくことで創出されるものではないかと考えています。
　今号では、緒についたばかりの「地方創生」の方向性を探るきっかけを作りたいと考え、特集を組みました。表紙のイラストでは、「地方創生」に絡むキーワードを散りばめ、それぞれがつながることで全体が共に栄え、また個も活きる、という好循環が生まれることで地域の魅力を創出していくことをイメージして描いています。
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