受賞者の声
第13回国土技術開発賞
入賞 厚層化盛土管理用ラジオアイソトープ密度・水分計の開発 技術開発者 吉村 貢 受賞コメント
第13回国土技術開発賞 | 厚層化盛土管理用ラジオアイソトープ密度・水分計の開発 |
技術開発者 | ソイルアンドロックエンジニアリング(株) 吉村 貢 |
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受賞にあたって
このたびは国土開発技術賞の入賞にご選考いただきありがとうございます。
盛土施工の迅速化が社会の要請となり、建設機械の大型化を背景に、盛土の層厚を大きくすることが可能なっています。関西空港二期島は1層60cmで施工、羽田空港D滑走路では90cmが計画されました。このような厚層化盛土で,その品質を評価・保証するためには、新たな測定方法の開発が急務でした。
ラジオアイソトープを利用した地盤の密度と水分を測定する方法は、その迅速性と本質非破壊検査によるものとして利便性に優れています。また、慎重に調整し、校正された計器は測定値に高い信頼性があります。一方、適用できるラジオアイソトープは、安全性の面から微弱な放射能に限定され、これからの放射線はせいぜい50cm程度の到達能力しかありません。この制限内で厚層化盛土の層厚90cmに対応する測定器を、共同開発者である東亜建設工業殿のご指導の下、開発し実用化に至ったことは、関係者の皆様のご協力あってのものと考えております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
盛土施工の迅速化が社会の要請となり、建設機械の大型化を背景に、盛土の層厚を大きくすることが可能なっています。関西空港二期島は1層60cmで施工、羽田空港D滑走路では90cmが計画されました。このような厚層化盛土で,その品質を評価・保証するためには、新たな測定方法の開発が急務でした。
ラジオアイソトープを利用した地盤の密度と水分を測定する方法は、その迅速性と本質非破壊検査によるものとして利便性に優れています。また、慎重に調整し、校正された計器は測定値に高い信頼性があります。一方、適用できるラジオアイソトープは、安全性の面から微弱な放射能に限定され、これからの放射線はせいぜい50cm程度の到達能力しかありません。この制限内で厚層化盛土の層厚90cmに対応する測定器を、共同開発者である東亜建設工業殿のご指導の下、開発し実用化に至ったことは、関係者の皆様のご協力あってのものと考えております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
受賞後の動き
本測定器は、測定ガイドパイプの設置も重要な役割を果たしております。設置方法にも工夫を凝らし、より広い地盤材料へ適用拡大したいと考えております。また、地盤材料を用いた盛土だけではなく、RCDダムやCSGダムへの適用も念頭に、より一層、改良したいとおもいます。