受賞者の声
第13回国土技術開発賞
優秀賞 サブマリンクリーナー(SMC)工法 技術開発者 末永茂則 受賞コメント
第13回国土技術開発賞 | サブマリンクリーナー(SMC)工法 |
技術開発者 | 大石建設株式会社 環境技術部長 末永茂則 |
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受賞にあたって
このたび、国土技術開発賞の優秀賞をいただき、大変身に余る光栄と感じております。
本技術の開発と実用化に際しては、社内外の多くの関係者の方々のひとかたならぬご指導、ご支援をいただきました。多くの皆様に心より御礼申し上げます。
サブマリンクリーナーは、過去に船底塗料等に含まれていた有機スズ(TBT)が、現在の漁港、港湾内に薄く堆積しているため除去しなければならず、海底の底質を薄く除去し、2次拡散しない装置が必要となり、産学官共同で研究・開発しました。当初は、海水を多く吸い上げるだけでなかなか底質を上げることができませんでした。海上での実証実験を繰り返し行うことにより、作業効率を向上させる為の吊枠の設置、GPSを使った施工管理システムの開発等を行い、博多港での浮泥除去工事では、含泥率の高い泥水を揚げることができました。現在は、水深40mでの施工ができる中間枠を開発し、閉鎖性海域での赤潮対策工事を行っております。
サブマリンクリーナー工法は、大石建設のエンジニアをはじめ、長崎県産業振興財団、長崎大学工学部、ラスエンジニアリング、大丸工業、サニー電機工業に所属する様々な分野を専門とする方たちの経験と知恵を結集し、ひとつの工法として確立し、実用化することができました。
この工法の研究・開発ができたことは、土木技術者として極めて貴重な経験となり、土木以外の分野にも視野を広げることができました。
本技術の開発と実用化に際しては、社内外の多くの関係者の方々のひとかたならぬご指導、ご支援をいただきました。多くの皆様に心より御礼申し上げます。
サブマリンクリーナーは、過去に船底塗料等に含まれていた有機スズ(TBT)が、現在の漁港、港湾内に薄く堆積しているため除去しなければならず、海底の底質を薄く除去し、2次拡散しない装置が必要となり、産学官共同で研究・開発しました。当初は、海水を多く吸い上げるだけでなかなか底質を上げることができませんでした。海上での実証実験を繰り返し行うことにより、作業効率を向上させる為の吊枠の設置、GPSを使った施工管理システムの開発等を行い、博多港での浮泥除去工事では、含泥率の高い泥水を揚げることができました。現在は、水深40mでの施工ができる中間枠を開発し、閉鎖性海域での赤潮対策工事を行っております。
サブマリンクリーナー工法は、大石建設のエンジニアをはじめ、長崎県産業振興財団、長崎大学工学部、ラスエンジニアリング、大丸工業、サニー電機工業に所属する様々な分野を専門とする方たちの経験と知恵を結集し、ひとつの工法として確立し、実用化することができました。
この工法の研究・開発ができたことは、土木技術者として極めて貴重な経験となり、土木以外の分野にも視野を広げることができました。
受賞後の動き
サブマリンクリーナー工法は、様々な現場条件の下でも施工が出来るように、これからも更なる研究・開発を進め、海底の有害物質の除去、又は大村湾、有明海、八代海等の閉鎖性の強い海域での漁場の改善に大きく貢献していきたいと思います。