受賞者の声
第12回国土技術開発賞
最優秀賞 ベル工法 技術開発者 飯原明彦 受賞コメント
第12回国土技術開発賞 | 最優秀賞 ベル工法 |
技術開発者 | 川崎重工業(株) 飯原明彦 |
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受賞にあたって
このたびは 国土開発技術賞最優秀賞を賜り、開発技術者一同身にあまる光栄を感じております。これも本技術の開発に際して、多くの皆様からご指導、ご支援をいただきました賜物と心より御礼申し上げます。
ベル工法(塩化ビニール管を使用)は 当初1995年に開発したミクロ工法(コンクリート管を使用)、それを発展させ2001年に開発したスーパーミクロ工法(コンクリート管を使用)、それに続く集大成ともいえる第3世代の新しい工法です。
この工法を開発する時に大きく立ちはだかった問題は @長距離掘進をするためにはコンクリート管より寿命が長いが耐荷力の弱い塩化ビニール管をどのように力を分散して押すか、また、A曲線掘進を達成するための高性能自走式計測ロボットの開発です。開発者全員の英知を絞りこれらの問題を克服し塩化ビニール管を用いた推進工法では従来は夢とされていた長距離掘進と曲線掘進を可能にしました。
本工法は@耐食性・耐震性・長寿命、A建設残土の低減、B工期短縮・交通渋滞縮減 等の優れた特性を持つ環境にやさしい工法です。また、この工法は、管更生の莫大な費用も不要になり、経済性も高く、ライフサイクルコストに非常に優れた掘進技術です。
最後に、開発関係者一同この受賞は大きな励みとなりましたことをお伝えするとともに 今後もさらに新しい技術の開発に向けて精進したいと考えますので今後ともご支援、ご鞭撻をお願いいたします。ありがとうございました。
受賞後の動き
開発したベル工法をさらに進化させ、操作性、メンテナンス性の向上等を目指してより優れた工法に発展させたいと考えています。