災害調査報告
平成19年 新潟県中越沖地震による河川堤防の被災調査結果(第2報)
1. 「第2報」の位置づけについて
財団法人 国土技術研究センター(JICE)では、「平成19 年(2007 年)新潟県中越沖地震」(M6.8)(以下、「平成19 年中越沖地震」という。)による河川、道路、住宅等の被害状況を把握し、早急且つ効果的な災害復旧の支援や今後の社会資本整備のあり方などに活かすべき知見を得るため、7 月18 日から災害緊急調査を実施しました。その結果は速報として7 月20 日からホームページに掲載しているところです。
「速報(第1報)」は、現地調査結果を緊急に報告することが主目的でした。
「本資料(第2報)」は、現地調査結果及び各種公表資料、国土交通省信濃川河川事務所、新潟県から提供いただいた資料を基に、3年前に発生した「平成16 年(2004 年)新潟県中越地震(以下、「平成16 年中越地震」という。)での堤防被災形態との比較も含め、被災要因を確認するとともに、現在の堤防耐震性能照査手法の留意事項等について提案したものです。
なお、現地では引続き土質調査等の各種の調査が行われていますが、事実関係の整理とこれに基づく考察を中間的に取りまとめ、ホームページを通じて早期に公表することは、災害復旧に携わっておられる現場関係者及び関連する研究調査を実施する機関や研究者への支援情報として参考になるものと考え掲載したものです。
2. 地震の概要
- 概況
- 河川関係施設被災状況
3. 調査結果の概要
- 調査箇所
- 調査箇所周辺の地震動
- 調査箇所周辺の地形及び土質構成
4. 調査結果から得られた知見
- 河川堤防の被災要因
- 平成16 年新潟県中越地震の被災との比較
- 地震動継続時間
- 堤防の湿潤状態
- 地盤対策実施箇所の状況
- その他過去の被災との関連
5. 調査結果から得られた今後の検討必要事項
6. おわりに
7. 参考文献等
参考資料
参考資料1.平成19 年新潟県中越沖地震の関する資料
参考資料2.河川管理者への現地調査所見の送付について
「平成19年新潟県中越沖地震」による河川堤防の被災調査結果(第二報)