この度は栄えある国土技術開発賞「優秀賞」をいただき、開発者の一員として身に余る光栄です。

開発の過程では、様々な困難に直面しました。ブロック間目地構造の水密実験を行った時には、実験供試体のブロック間目地ではなく、目地以外からの漏水が甚だしく、何の止水性を確認しているのかわからない程でした。しかし、それだけ目地構造の止水性が高いからと思い直し、改めて改良供試体で水密実験を行った結果、目地構造の高い止水性を確認することができました。

最後になりますが、ハイブリッド防潮堤の開発と実用化に際し、様々な方々からのご指導、ご支援をいただきましたことを、この場をお借りして心より御礼申し上げます。

　採用された工事についての分析を行い、経済性や施工性をさらに高めていきます。また、景観にも配慮したハイブリッド防潮堤の検討を行い、地域と共存する防潮堤の普及に努めていきたいと思います。