JICE 一般財団法人国土技術研究センター

全国道路施設点検データベース(舗装)とは

国土交通省道路局では、道路に関連する各種データの利活用を促進するため、DRM-DBや道路基盤地図情報、MMS等を基盤とし、構造物等の諸元データや交通量等のリアルタイムデータを紐付けたプラットフォーム(xROAD)の構築を進めています。

このうち道路の構造物の諸元や点検結果に関するデータを「全国道路施設点検データベース」としてデータベース化することになりました。

全国道路施設点検データベースは、基礎的なデータを格納する基礎DB及び道路施設ごとのより詳細なデータを格納するデータベース群で構成されます。このうち舗装分野の管理者としてJICEが選定されました。

JICEでの取り組み

JICEではデータベースの管理・公開を主に実施します。 データベースのデータと他のオープンデータとを組み合わせることで、道路管理者の業務を支援する多様なアプリケーションの開発が期待されます。 これらアプリケーションの開発は、ノウハウを持つアプリ開発企業さま方の競争領域であると考えています。 またJICEでは道路管理者からの受託業務を通じて、業務フローの課題や支援のニーズについての情報も持っています。アプリケーションを開発されたい企業の方などで確認・相談したいことなどがありましたら問い合わせ窓口までメールください。

各データは、路線番号、路線枝番、起終点の距離標番号(KP)の値により関連づけられます。 道路舗装の劣化要因等を把握するには、これまでの点検結果と舗装構成、修繕履歴等とを関連づけた分析が必要となります。しかしこれらのデータの区間区分はそれぞれ異なっていたため、分析にあたってはデータの分割・整形が必要でした。本データベースには直轄国道全線・全車線を10m単位にリスト化した記録単位区間マスタを持っており、蓄積されたデータは自動的にその単位に分割・整形する機能があります。
そのためデータ間の関係分析を平易にできるようになります。