JICEレポート
JICE REPORT 第37号
表紙
表紙は、JR豊肥本線が2020年8月8日に運転再開予定、並行する国道57号現道部分の不通区間が2020年10月頃に復旧、国道325号阿蘇大橋は2021年3月頃に開通できる見通しが立ち、被災から4年あまりを経て、復旧工事が進んだ阿蘇大橋地区の様子である。
2016年4月の熊本地震によって、熊本地方は甚大な被害を受け、国道57号とJR豊肥本線は土砂に埋もれ、国道325号阿蘇大橋が落橋した。
復旧に向けた道路、砂防等の関連工事は、斜面上部に残る多量の不安定土砂がさらに崩壊する恐れがあり、復旧工事に支障をきたしていた。土砂崩壊による二次災害を防ぎ復旧工事を進めるために、遠隔操作で建設機械を動かす無人化施工の技術が活躍した。
複雑化する災害対応へ迅速に無人化施工を適用した(株)熊谷組の本技術は、第19回国土技術開発賞の優秀賞を受賞している。
無人化施工技術は、今後の大規模災害の備えとして、建設現場の安全かつ生産性向上の有効な施策として、国民の生活再建を迅速に進めるという有用性から、より一層の技術開発が期待される。
もくじ
ページ番号 | 内容 |
001 |
●一般財団法人国土技術研究センター 業務執行理事 川ア茂信 |
002 |
研究報告 ●河川政策グループ 首席研究員 佐古 俊介 ●元・河川政策グループ 研究主幹 総括 伊藤 和久 ●元・河川政策グループ 副総括 飯野 光則 ●河川政策グループ 研究員 真野友里子 |
008 |
欧州水枠組み指令(WFD )の日本の河川への試行的な適用及び日本の河川 環境目標への適用可能性の検討 ●河川政策グループ 上席主任研究員 曽田 英揮 ●河川政策グループ 首席研究員 酒井 義尚 |
014 |
●都市・住宅・地域政策グループ 首席研究員 佐々木 正 ●都市・住宅・地域政策グループ 総括・研究主幹 前田 陽一 |
018 |
●道路政策グループ 上席主任研究員 藤村 万里子 ●道路政策グループ 上席主任研究員 濱谷 健太 ●道路政策グループ 主席研究員 森嶋 洋幸 |
022 |
●道路政策グループ 研究員 白井 克哉 ●道路政策グループ 上席主任研究員 竹本 由美 ●道路政策グループ 首席研究員 野平 勝 |
026 |
新技術の実証やマッチングを通じた建設現場の生産性向上について ●技術・調達政策グループ 上席主任研究員 森 博之 ●技術・調達政策グループ 首席研究員 佐々木正 ●技術・調達政策グループ 研究主幹 隅蔵 雄一郎 ●技術・調達政策グループ 首席研究員 大場 敦史 |
030 |
調査・設計等業務における品質を踏まえた入札・契約方式の取組と地方公共団体 への展開に関する考察について ●技術・調達政策グループ 首席研究員 小宮 朋弓 ●技術・調達政策グループ 主任研究員 下嶋 正憲 ●技術・調達政策グループ 研究主幹 隅蔵 雄一郎 ●元・技術・調達政策グループ 首席研究員 小笠原広志 |
034 |
国土政策研究所 講演会 フィールドロボット技術と、その災害対応やインフラ点検への適用 ●芝浦工業大学SIT 総合研究所 客員教授 油田 信一 氏 |
050 |
事業紹介・事業報告 ●情報・企画部 首席研究員 沼尻 恵子 ●情報・企画部 主事 丹羽 梢 |
052 |