| JICEの部屋 |
「トップのチェックリスト〜国土交通省の事務所長へ〜」
■作成の趣旨
ここでのトップとは、国土交通省の現場所長のことです。
最初の所長になった時、「所長の仕事は何だろう」と勉強し、作ったのが第1版のチェックリストでした。小さな事務所の所長でしたが、組織を預かると裁量の幅が広がり、それなりの責任もあり、孤独な決断も必要になります。
それは苦しいことだけでなく、楽しくもありますが、何かに熱中したり、忙しすぎたりするとトップとしての責任を全うできているのかどうか判らなくなる時があります。もしかしたら時間に流されて終わっているだけかもしれません。実際の所、所長にも上位部局から色々と指示は来るのですが、事務所全体を見た運営に関して、あなたは何が足りないとか、何をしなさいと誰からも指示されない立場でもあるのです。
その立場にあって流されたままれではいけないと経営学や経営トップの本などを読んだりしました。それぞれに良いことが書いてありもっともなのですが、全てを頭に入れることは出来ませんし、消化も出来ません。ずぼらな所長には、時々眺めればそうだこれが出来ていないと思い出せるあんちょこがあればと考えて作ったのが最初です。
以後、時々取り出しては使い始めました。初めは、自分のためのリストでしたが、所長に助言や指導をする立場になって、アドバイスの代わりに渡したりしました。どの程度役に立ったかはわかりませんが、所長の任務を総合的に話したい時には便利なリストでした。また、各所長から返ってきた意見なども参考にリストの手直しを重ねて来ました。
紙に書いてあることは当たり前と言えば当たり前のことですが、この通り自分でできたかどうかは自信がないところがあります。また、形式的にはできても充分ではなかったかもしれません。
実際のところ経営学が教えるとおりやって、経営が全てうまく行くなら経営学の教授が社長に最適任者となりますが、そんなことにはならないのは言うまでもありません。どうやっても紙に書いたことだけで充分でないことは当然ですが、その一方で普遍化された知見は迷える人や問題を抱える人たちに有用だから経営学も意義があるのだと思う次第です。
もはや、所長のチェックリストとしては個人的には手直しする動機もなくなりましたので、この際センターのHPにて公開させて戴くことにしました。どなたかのお役に立てば幸いです。
■添付ファイル
(芦田 義則)
