JICE 一般財団法人国土技術研究センター

受賞者の声

建設分野の新技術への挑戦

第13回国土技術開発賞

入賞 厚層化盛土管理用ラジオアイソトープ密度・水分計の開発 技術開発者  堺谷常廣 受賞コメント

第13回国土技術開発賞 厚層化盛土管理用ラジオアイソトープ密度・水分計の開発
技術開発者 東亜建設工業(株) 堺谷 常廣

受賞にあたって

 このたびは、国土技術開発賞の入賞にご選考いただきまして,誠にありがとうございます。

 今回の計器開発の契機となりました羽田D滑走路建設工事では、1,000万m3もの大量の土砂を急速に施工する必要があました。そのような制約条件の中で、盛土の性能を確保するために、施工方法や管理システム、そして今回開発した計測計器など様々な工夫を積み重ね試行錯誤の上、無事工事完了に至りました。今回は,計器開発に主眼を置いたため私が代表となっておりますが、事前の試験から施工まで多くの技術者が係わっており、全スタッフの努力なしには成し遂げられなかったプロジェクトでありました。

 今回の計測計器の採用に対し、ご理解を賜りました国土交通省関東地方整備局東京空港整備事務所の関係者の皆様にはこの場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。

受賞後の動き

 盛土の振動締固めそのものが発展途中であるため、施工事例を増やしながら更なる進化を遂げるものと考えております。本システムは、盛土の厚層化施工の計測手法を増やしたことにより、厚層化施工の発展に寄与していくものと考えております。