JICE 一般財団法人国土技術研究センター

受賞者の声

建設分野の新技術への挑戦

第14回国土技術開発賞

優秀賞 二重ビット 技術開発者 森田泰司 受賞コメント

第14回国土技術開発賞 優秀賞 二重ビット
技術開発者 大成建設(株) 森田泰司

受賞にあたって

 この度は、第14回 国土技術開発「優秀賞」を賜り、誠に光栄に存じます。

 本技術の企画・開発・実用化に際して、ひとかたならぬご指導、ご支援をいただきました多くの皆様に心より御礼申し上げます。

 従来、シールド工事におけるカッタービットの交換作業は、狭い作業空間で作業員の方々が手作業でビット交換をしなければなりませんでした。

 「二重ビット」は2つのビットを重ね合わせるように組立て、シールド機の掘進と共に外側のビットが磨耗し自動的に外れ、内部のビットが出現し引続き鋭利なビットにより地山を切削します。

 この「二重ビット」によって作業員の苦渋作業の回避と安全確保が出来、中間立坑や交換のための機械設備などが不要で、シールド機の掘進を止めずに交換する画期的な技術です。

 実施に当たっては、発注者のご理解と作業所の協力により実現したもので、搭載毎に改善改良を加え、現在の構造に至っています。

受賞後の動き

 このような価値ある賞を戴いたことは業務への励みとなります。

  技術開発に対して更なる挑戦を行い土木技術の発展に貢献するとともに、「二重ビット」を長距離シールド工事の要素として、本技術の紹介・普及に寄与するつもりです。