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助成・表彰・審査制度 / 国土技術開発賞

第10回国土技術開発賞

最優秀賞 太径曲線パイプルーフ工法 技術開発者 寺島 善宏 受賞コメント

第10回国土技術開発賞 最優秀賞 太径曲線パイプルーフ工法
技術開発者 寺島 善宏

受賞にあたって

この度、国土技術開発賞・最優秀賞を受賞することができたことは、身に余る光栄なことであり、このような大規模なプロジェクトに携わることができたことに対して、感謝の念に堪えません。

首都高速中央環状新宿線・富ヶ谷出入口工事は、重交通の山手通り交差点地下に本線トンネルから分岐・合流する出入口を構築する工事です。本工事は、本線シールドトンネルを構築後に、鋼製セグメントの一部を切開いて出入口部のRC躯体を構築する切開き工事であり、交差点の地下部分に、幅30m、高さ15mを超える大空間を構築するものです。

当該工事箇所は、大規模な地下埋設物が輻輳している重交通の交差点に位置していることから、工事による街路交通への影響、周辺環境への負荷等を極力、抑制するために非開削工法による切開き工事が必要となりました。これらの要求に答えるために、十分な剛性を有し、近接構造物への影響が小さく、地上の作業ヤードの最小化が図れる太径曲線パイプルーフの実用化が求められました。

太径曲線パイプルーフを本工事に適用するためには、高水圧・高土圧に対しての安全性を確認するための「載荷・高水圧実験」、高い到達精度を確認するための「孔内変位実大実験」等の各種実験や様々な検討を行う必要がありました。これらの作業には、各社とも多数の関係者による熱意をもった取り組みが不可欠であったことはいうまでもありません。太径曲線パイプルーフの本工事への適用検討の最終段階の時期に担当することができたことは、大変、名誉なことであり、幸運なことでもありました。繰り返しになりますが、多数の関係者を代表して、このような名誉ある賞を受賞できたことは感謝の念に堪えません。

受賞後の動き

太径曲線パイプルーフ工法の実用化に向けた各種の検討の中で、非開削工法におけるトンネル技術の課題、留意すべき点等を学ぶことができました。微力ながら、今後のトンネル技術の発展に貢献していくことが出来ればと思います。