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助成・表彰・審査制度 / 国土技術開発賞

第17回国土技術開発賞

最優秀賞 過給式流動燃焼システム 技術開発者 岡本 誠一郎 受賞コメント

第17回国土技術開発賞 最優秀賞 過給式流動燃焼システム
技術開発者 国立研究開発法人土木研究所  氏名:岡本 誠一郎

受賞にあたって

このたび、「過給式流動燃焼システム」を栄誉ある国土技術開発賞の最優秀賞に選定いただきまして誠にありがとうございます。技術開発者の一人として大変に光栄なことであり、心より感謝しております。また、本技術の実用化に際して、長期にわたる研究開発に携わった多くの技術者・研究者の方々、研究開発・実用化にあたりご支援、ご指導いただきました皆様方に、厚く御礼申し上げます。

下水処理の過程で発生する下水汚泥は、処分地不足などから国内では焼却により減量化される割合が高く、焼却プロセスの省エネルギー化が求められていました。本技術の研究開発は、次世代の省エネ型下水汚泥焼却システムとしてだけでなく、草木等の有機性廃棄物を下水汚泥と混合燃焼することにより、これらのエネルギー変換プロセスとして機能するシステムの実用化を目的として実施したものです。

本技術は、加圧流動床式燃焼炉とターボチャージャー(過給機)を組合せることにより、高含水の廃棄物を焼却するという弱みを逆手にとって、焼却で発生する高温の水蒸気ガスを利用して炉を稼働させるという、斬新な仕組みが中核となった技術となっております。このシステムを実用に供するための研究は、困難もあったものの、とてもやりがいのある仕事だと感じておりました。

北海道長万部町に設置した実証プラントによるシステムの検証や、耐久性試験などを経て、実際の下水処理場で本システムの採用が進んでいることを誇りに感ずるとともに、実機運転に向けて改良を重ねた共同研究者、地方公共団体の下水道担当の皆さまに敬意を表する次第です。本技術は、円滑な下水汚泥処理に十分に貢献しうる技術であると考えております。引き続きのご支援、ご指導をお願い申し上げます。

受賞後の動き

 現在、下水汚泥焼却炉として本技術の導入が進んでおります。今後は、本技術の発展形である有機性廃棄物の利用に資するエネルギー変換システムとしての導入が期待されます。研究開発プロジェクト後、私自身は他部局に移ってはおりますが、本技術のさらなる発展に微力ながら貢献して参りたいと思います。