この度、栄えある国土技術開発賞を頂きまして誠にありがとうございます。身に余る光栄です。

　落石防護工事に５０年間携わってきましたが、落石事故被災のニュース等を聞く度に、より高エネルギーに対応できないものかと常々考慮していました。また、高所での作業が多くいかにして作業員の事故を防ぐかという課題もありました。

　工期の短縮、高エネルギー耐用という課題に対処し、製品化できましたのもひとえに愛媛大学防災情報研究センターの方々や地盤工学会四国支部の会員、落石対策技術研究会会員の協力によるもので、関係者を代表してこのような名誉ある賞を受賞できたことに感謝し今後の励みに努力を重ねて参りたく存じます。

　本技術は、従来の工法と比較して工期の短縮及び性能面で優れていますので、この工法を普及させることで、落石事故を減らすこができると考えています。今後はさらなる性能向上を目指し、研究開発を進めていきたいと考えます。