JICE 一般財団法人国土技術研究センター

災害調査報告

平成30年7月 西日本豪雨 現地調査報告

調査目的

 平成30年7月豪雨により、広島・岡山・愛媛の3県を中心として、河川の氾濫、斜面崩壊が各所で発生し、死者216人、全壊・半壊・一部破損1,867棟、床上・床下浸水32,322棟といった甚大な被害となった。(7/18 8:45現在、総務省消防庁発表)

 本調査は、自主研究「災害調査」として、特に河川洪水による被害の大きかった高梁川流域(岡山県)、肱川流域(愛媛県)における住家及び非住家建物等の被災直後、復旧初期の状況等を把握するために、現地調査を行ったものである。

1.高梁川流域における現地調査

 高梁川流域では、国管理の小田川2箇所、県管理の高馬川2箇所、末政川3箇所、真谷川1箇所が破堤した。

 そこで、破堤箇所及び周辺の住家・非住家建物等の浸水深、被災形状、復旧初期の状況を確認するとともに、朝日アルミ産業の爆発事故による二次的被害、近隣の被災していない観光地への波及影響について現地調査を行った。

(1)日程

平成30年7月17日(月)

(2)調査メンバー(河川政策グループ)

岡安徹也、朝日向猛、津島勲、中村大介

(3)調査箇所
  1. 破堤箇所及び周辺の住家・非住家建物等の浸水深、被災形状、復旧初期の状況(倉敷市真備町)
  2. 朝日アルミ産業の爆発事故による二次的被害(総社市)
  3. 近隣の被災していない観光地への波及影響(倉敷市美観地区)

2.肱川流域における現地調査

 肱川流域の中流域(大洲市中心市街地)、上流域(野村ダム下流の西予市野村町)、下流域における氾濫域の住家、事業所等における浸水深、被災形状、復旧初期の状況を確認するとともに、水防災事業実施箇所における今次洪水の効果について現地調査を行った。

(1)日程

平成30年7月11日(水)〜12日(木)

(2)調査メンバー(河川政策グループ)

岡安徹也、塚原悌信、佐々木悠平、石川直樹

(3)調査箇所
  • 【7月11日調査行程】
     大洲市内 → @肱川中流部 → A肱川上流部
  • 【7月12日調査行程】
     B肱川下流部 → 大洲市内 → 重信川(霞堤)