国際協力・連携等に関する活動・成果の報告

統合洪水管理に関する出版物

■はじめに

統合洪水管理コンセプトペーパー(日本語版)

 JICEは、国連の専門機関である世界気象機関(World Meteorological Organization: WMO)との覚書(Memorandum of Understanding)に基づき、洪水管理に関わる科学的知識や技術の調査・研究を、WMOと連携・協力しながら行っています。この調査・研究では、洪水管理についての技術的事項のみならず、法制度、環境、社会、経済等、洪水管理を進めるうえで密接に関連する分野にも焦点をあてています。これらの調査・研究項目は、WMOが洪水管理を検討するために設けた洪水管理の連携プログラム(Associated Programme on Flood Management: APFM)で提唱している統合洪水管理(IFM)#1の重要な内容でもあり、調査の成果を出版物の形で取りまとめています。JICEはこれら出版物のとりまとめに協力するとともに、出版されたものについて順次日本語訳を作成し、日本国内に紹介しています。

[#1]統合洪水管理(Integrated Flood Management: IFM)とは

 

■統合洪水管理コンセプトペーパー(日本語版)

 本書は、統合洪水管理の概念について紹介します。統合洪水管理は、これまでの洪水を「制御」することを主体とした考え方から、洪水によりもたらされる恩恵にも注目し、地域の持続可能な発展を可能にするため、洪水を適切に「管理」する考え方への転換を目指すものです。本書では、統合洪水管理の原則(水循環全体としての管理、土地と水を統合した管理、戦略の最適な組合せの採用、参加型手法の確立、危険要素を統合した管理手法の採用)、及び実施にあたって検討を要する事項等について解説しています。

 

■統合洪水管理政策シリーズ(日本語版)

 統合洪水管理手法の概念化を行う上で、統合洪水管理コンセプトペーパーはその中核となるものですが、それと合わせて河川流域の開発計画における統合洪水管理原則の実践を促す目的で、政策提言のための一連の刊行物が編集されました。これらの刊行物はそれぞれ、社会、経済、環境や法制度といった統合洪水管理の特定の側面に焦点を当てたものになっています。これら一連の刊行物の狙いは、政策立案者や洪水管理に携わる人々が統合洪水管理において、補完的な選択肢として技術的な課題以外の問題を考慮に入れることを提案することにあります。


 


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