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助成・表彰・審査制度 / 国土技術開発賞

    • 第5回国土技術開発賞

入賞(選考委員会委員長表彰)

「リバ・フレッシュ」システム (第5回国土技術開発賞 入賞)

応募技術名称 「リバ・フレッシュ」システム
副題 プラスチック接触材を用いた河川湖沼の水質浄化技術
応募者名(株)間組
技術開発者(株)間組 太田正規
       野村和弘
       山口修一
       則松勇
       野原勝明

技術の概要

1.技術開発の背景及び契機

 国土交通省は豊かな水環境保全の実現を目指し清流ルネッサンスUを開始し、地域住民が水と親しんだり生態系や景観の保全を目指して水質浄化事業を展開している。現在、従来技術(礫間接触酸化法)を始め類似の水質浄化技術が多数存在しているが、都市部の用地不足や建設コストが高いこと、さらに浄化性能の信頼性が低いことや維持管理の悪さが浄化施設を普及させる問題となっている。

 ハザマはこれまで多自然型河川改修を始めとした河川環境整備事業を行ってきたが、水環境への負荷を低減させる技術ニーズに応えるため、従来の「礫」に替わる新たな素材(再生プラスチック)に着目し、河川や湖沼の水質浄化システム「リバ・フレッシュ」の開発に着手した。

2.技術の内容

 従来法(礫間接触酸化法)は敷き詰めた礫の間に河川水を通過させることで水質を浄化する。「リバ・フレッシュ」は沈殿を促進させる特徴を持つプラスチック接触材と微生物を多く保持できる接触材を適材適所に組み合わせた水質浄化システムである。礫に比べて大きな空間を持ち、表面積が広いので浄化に関わる微生物を沢山保持できるので効率的に水質浄化が実現できるようになった。隙間の大きい接触材なので堆積した汚泥はプラスチック材の隙間を落下し、最終的には底部の汚泥溜に堆積する構造を有しており、汚泥処理作業の大幅な簡便化を達成した。なお、本技術は民間技術審査証明書を取得し、公共事業試行制度に選定され、土木学会環境賞及びエンジニアリング振興協会功労者表彰(環境貢献)を受賞している。

3.技術の効果

  1. 水質浄化能力(性能)。
    従来法よりもBODで45%良好な処理水が得られる。
    類似工法との比較実験でも最も優秀な浄化成績を収めた。
  2. 浄化施設規模
    従来法と比較して約1/2
  3. コスト
    建設費:従来法と比較で約40%縮減
    維持管理費:従来法と同程度
  4. 維持管理の容易性
    通常の維持管理は従来法と同程度、汚泥処理作業は実用施設で簡便であることを確認できた。

4.技術の適用範囲等

  • 生活排水などで汚れた河川や水路の水質浄化施設
  • ため池、修景池及び城郭堀などの比較的小規模な閉鎖性水域の水質浄化施設
  • 有害物質を含まない有機性工場排水処理施設

5.技術の適用実績

名都借都市下水路水質浄化施設設置工事、平成12年3月〜平成13年3月   他8件