• JICEについて
  • 調査報告・研究成果
  • 助成・表彰・審査制度
  • 技術資料・ソフトウェア
  • 国土を知る

助成・表彰・審査制度 / 国土技術開発賞

    • 第3回国土技術開発賞

入賞(選考委員会委員長表彰)

入賞: 大型浮体橋梁の設計・施工技術 (第3回国土技術開発賞 入賞)

ミッション品質の確保及び性能の向上に寄与する
応募技術名称大型浮体橋梁の設計・施工技術
副題旋回可動式浮体橋梁の開発
応募者名日立造船(株)
三井造船(株)
(株)横河ブリッジ
(株)春本鐵工
三菱重工業(株)
川崎重工業(株)
松尾橋梁(株)
片山ストラテック(株)
技術開発者日立造船(株)     武田 純男
三井造船(株)     中地 映司
(株)横河ブリッジ   中辻 亘
(株)春本鐵工     辻本 敦亘
三菱重工業(株)    岡 俊蔵
川崎重工業(株)    清水 政司
松尾橋梁(株)     西村 剛
片山ストラテック(株) 松尾 昇
共同開発者大阪市港湾局
大阪市建設局

技術の概要

1.技術開発の背景と目的

 阪臨港部の人工島である舞洲と夢洲間の最初の連絡交通施設を建設するにあたり、以下の点を特に考慮する必要があった。

  1. 夢洲・舞洲間の北航路は通常は小型船舶が航行する航路だが、主航路に何らかの大型船航行に支障が発生したときは、臨時の国際航路機能をもつ航路となる。
  2. 夢洲・舞洲両人工島は若齢埋立地のため、長期に渡りかなり大きな地盤変動、圧密沈下が予測される。
  3. 夢洲はまだ埋立工事中であり、夢洲の整備事業促進のため、早期の車輌通行が望まれる。

 以上の点を勘案し検討を重ねた結果、浮体形式橋梁をタグボートで押して旋回開橋する方式が、トンネル、固定橋および既存タイプ可動橋より有効かつ経済的と判断された。

 我が国では本格的浮体橋梁の実績がないため、これまでの橋梁技術に海洋構造物に関する研究・技術および機械・制御の技術を結集し、本新形式橋梁の開発に取り組んだ。

2.技術の内容

 本技術は旋回機構を有する、我が国初の浮体式橋梁の開発である。

 道路機能を持つ浮体構造物としての動揺特性・係留特性・弾性影響および旋回システムの信頼性等を厳密な大型水槽実験と最新のシミュレーション解析により解明し、その結果を反映して独自の設計手法の確立と旋回機構を開発した。

 また、巨大な海洋構造物の架設工法を構築し、短工期、コスト縮減、高品質を確保した。

3.技術の効果

 本技術の実績は、メガフロートを始めとする大型浮体構造物の先駆けとして、今後の大型海洋構造物の開発・建設に与える影響は大きく、更なる発展に寄与するものである。また、軟弱地盤等の条件下での海上橋梁建設方式に1つの選択肢を増やした。

4.技術の適用範囲等

  • 構造形式:橋梁を始めとする大型浮体構造物全般
  • 適用条件:大きな地盤変動・沈下が予測される地域での海上構造物では特に優位
  • 適用実績:夢舞大橋(大阪市臨海部)建設工事