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助成・表彰・審査制度 / 国土技術開発賞

    • 第4回国土技術開発賞

優秀賞(国土交通大臣表彰)

Tヘッドバー工法 (第4回国土技術開発賞 優秀賞)

応募技術名称Tヘッドバー工法
応募者名清水建設(株)
第一高周波工業(株)
技術開発者清水建設(株)    塩屋 俊幸
           塩川 英世
           中澤 春生
           坂本 真一
           長澤 保紀
           樋口 義弘
           橋本 道代
           浅井 政宏
           岡本 修平
           塩田 耕司
第一高周波工業(株) 高岸 正章
           前之園 司
           友田 勇

技術の概要

1.技術開発の背景及び契機

 兵庫県南部地震以後、耐震設計規定が厳格化し、土木構造物では橋脚などのせん断補強筋および中間帯鉄筋の量が増えています。また、高層建築構造物では高強度コンクリートを用いることで、柱断面を小さくすることが出来ましたが、一方で、はり・柱接合部が過密配筋となっています。過密配筋の施工性を改善し、工期短縮とコストダウンに直結する工法として、Tヘッドバー工法を開発しました。

2.技術の内容

 Tヘッドバーとは鉄筋端部を高周波誘導加熱しプレートなしで鉄筋端部を成形したものです(写真-1)。鉄筋端部が小型化できるため、過密配筋部の鉄筋の定着が可能となり、コンクリートの充填性も大幅に改善されます。また、先組鉄筋に後からせん断補強筋を挿入できるため、配筋作業が単純化し、配筋の施工性が大幅に改善され、定着プレートの設置や注入などの作業がないため配筋作業が迅速化できます(図-2)。構造的には、フックやU形定着と同等以上の定着性能を有し、高い耐震性を要求される部位にも適用が可能です。今後、施工の合理化をめざしてせん断補強筋および中間帯鉄筋として現在使われている両端フック重ね継ぎ手配筋、あるいは接合部における主筋のフックに替わってフックの無いTヘッドバーが使われてくるものと考えられます。Tヘッドバーは面的構造物(例えばタンクの側壁、耐震壁)とか隅角部(例えばラーメン橋脚、建物)など配筋が複雑な所に有効です。

3.技術の効果

 大型ケーソンでの実施例では主筋の配筋も含めて全体の配筋工費が80〜90%程度となり、配筋の工期は60〜70%となりました。

4.技術の適用範囲等

 基本的には鉄筋コンクリート構造においてフックが用いられている箇所は設計変更なしに、Tヘッドバーに置き換えることができます。

5.技術の適用実績

埼京線大宮アンダーパス工事(2001年4月〜2001年12月) 他46件