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助成・表彰・審査制度 / 国土技術開発賞

    • 第5回国土技術開発賞

入賞(選考委員会委員長表彰)

建設ICカード(第5回国土技術開発賞 入賞)

応募技術名称建設ICカード
副題建設従事者用ICカードの普及システムの開発
応募者名清水建設(株)
(独)土木研究所
大成建設(株)
鹿島建設(株)
(社)日本建設機械化協会
西松建設(株)
技術開発者清水建設(株)     猪腰友典
            平林裕冶
            名知洋子
            飯島康
            内山義次
            菊池雄一
(独)土木研究所    村松敏光
            吉田正
            藤野健一
大成建設(株)     及川仁
            鈴木明人
            荘野聰
鹿島建設(株)     宮嶋俊和
            羽山勢隆
            植田陽介
(社)日本建設機械化協会 中澤秀吉
西松建設(株)     近藤操可

技術の概要

1.技術開発の背景及び契機

 建設現場の労働集約性は依然として強く、さらに都市土木等の作業環境の厳しさも増し、作業員管理の効率化を図る仕組みを作る必要があった。また、従来は各建設会社単位で行っていた作業員・機械管理等の情報項目を全建設業者で共通して活用できる利便性の高い管理システムが望まれていた。このような時期に、昼夜1000人規模の作業員の稼動が見込まれる地下鉄工事で、作業員の場内への入退出を含めた確実な管理システム構築の要請があり、これも開発の牽引の一つとなった。

2.技術の内容

 官民連帯共同研究「建設ICカードによる施工情報システムの開発」でのプロトタイプを実施レベルへ移行するための普及システムとして、以下の内容を開発した。

  1. 建設カードの標準化:建設カードの格納情報に業界標準(JCMAS規格)を制定
  2. カード発行の効率化:就労者情報を登録するインターフェイスなどのツールをそろえた。
  3. 専門工事業者との情報共有化:就労情報はインターネットを介して共有化した。
  4. 活用効果の高い管理業務ノウハウの帳票化:現場マネージメントに活用できる機能を盛込んだ。
  5. 工事種類に適用した読取装置の開発:固定型、可搬型、携帯型の3種類の開発。
  6. セキュアなシステム技術の構築:施工プロセスで厳密に就労者の入退場を管理した。
  7. システム運用の軽減化、機械の管理や、ICカード鍵などの多用途への開発。

3.技術の効果

 建設ICカードの標準化、建設ICカードの発行の効率化、専門工事業者との情報の共有化等の技術開発により目標が達成された。主なものを挙げると、

  • 作業所と専門工事会社とで日々発生する労務実績情報の集積・分析時間を8割削減した。
  • 現場での作業開始前の作業員氏名・人数等の確認および入退出の確認時間の5割削減した。
  • 工事機械の鍵として使用し無資格者運転の排除やムダの無い稼動管理でコストを2割削減した。

4.技術の適用範囲等

  • 工事種類への適用は、地下鉄、シールド、ダム、空港、港湾、道路などと一般的な土木工事
  • 大型建築工事、中小規模建築工事、国家的重要工事など

5.技術の適用実績

 地下鉄12号線環状部上広・元浅草工区建設工事、他適用現場数700件、発行枚数13万枚。